毎月使うカレンダー、自分で作れたらいいなって思うことありますよね。
市販のものだとサイズが合わなかったり、必要な項目がなかったりして、ちょっと不便に感じることもあると思います。
今回はHTMLでカレンダーを自作する方法や、すぐに使える便利なテンプレートについてわかりやすく紹介します。
カレンダーの作り方がわかれば、自分好みのデザインにしたり、予定を書き込めるようにしたりして、毎日の予定管理がもっと楽しくなります。
はじめての方でも安心して取り組める内容になっていますので、最後までぜひ参考にしてみてください。
カレンダーHTMLを自作する基本ステップ
カレンダー作成に必要なHTMLの基本構造
カレンダーをHTMLで作るには、まず基本となる構造をしっかり理解することが大切です。
HTMLではカレンダーの枠組みをtableタグで作成します。
このtableタグの中に曜日や日付を並べていくことで、カレンダーの形が出来上がります。
カレンダーの基本構造には以下のような要素があります。
- 全体を囲うための
<table>
タグ - 曜日の見出しを表示する
<thead>
と<th>
タグ - 日付を並べる
<tbody>
と<td>
タグ - 行を区切る
<tr>
タグ - 見出しなどのタイトルを入れる
<caption>
タグ(任意)
たとえば、簡単なカレンダーのHTMLは次のようになります。
<table>
<caption>2025年4月</caption>
<thead>
<tr>
<th>日</th>
<th>月</th>
<th>火</th>
<th>水</th>
<th>木</th>
<th>金</th>
<th>土</th>
</tr>
</thead>
<tbody>
<tr>
<td>1</td>
<td>2</td>
...
</tr>
</tbody>
</table>
このようにHTMLの基本タグを正しく使うことで、カレンダーの枠組みが作れます。
まずは形をしっかり理解し、次に中身を作っていくようにしましょう。
基本を覚えると応用も簡単になります。
HTMLカレンダーを装飾するデザインテクニック
CSSで見やすく美しいカレンダーにする方法
HTMLだけでカレンダーの形を作ったら、次はCSSを使って見た目を整えることがとても大切です。
どんなに正しくカレンダーを作っても、見た目がごちゃごちゃしていたり読みにくかったりすると使いにくくなります。
ここでは、CSSでカレンダーをわかりやすく、きれいにする方法を紹介します。
まずはCSSで設定したい基本のポイントを確認しましょう。
border
で線をつけて表をはっきりさせるpadding
やtext-align
で文字の位置や余白を整えるbackground-color
で日曜や祝日などの背景色を変えるfont-size
やcolor
で文字を見やすくするhover
を使ってマウスをのせたときに色が変わるようにする
たとえば、以下のようなCSSを使うことで、見た目がぐっと良くなります。
table { border-collapse: collapse; width: 100%; }
th, td { border: 1px solid #ccc; padding: 10px; text-align: center; }
th { background-color: #f0f0f0; }
td:hover { background-color: #ffecec; }
このようにCSSを使って整ったデザインにすることで、カレンダーがもっと使いやすくなります。
色や線を変えるだけでも見た目は大きく変わりますので、少しずつ試しながら調整してみましょう。
レスポンシブ対応の基本設計
スマートフォンやタブレットなど、いろんな画面サイズに対応したカレンダーを作るにはレスポンシブ対応が必要です。
画面が小さいと、文字が重なったり、カレンダーの幅がはみ出たりして見づらくなってしまいます。
レスポンシブ対応を実現するには、次のような工夫が必要です。
width: 100%
で表を画面サイズに合わせるmax-width
を使って広がりすぎないようにする@media
クエリで画面サイズごとに文字サイズや間隔を調整する- スマホではカレンダーの表示方法を切り替える
- 要素の折り返しや改行にも対応できるようにする
たとえば、以下のようなコードを使うことで画面ごとの表示を整えられます。
@media (max-width: 600px) {
th, td { padding: 5px; font-size: 12px; }
}
このように、画面サイズに合わせて見た目を調整することで、どの端末から見ても使いやすいカレンダーになります。
スマホでもパソコンでもきちんと見えるようにしておくと、とても便利です。
配色・フォント・マージンのポイント
カレンダーを見やすく、きれいにするためには配色や文字のデザインも大切です。
色をうまく使うと情報がわかりやすくなりますし、フォントを整えると読みやすくなります。
まず、意識したい3つのポイントを紹介します。
- 全体の色は3〜4色までにおさえる
- フォントサイズは日付が見やすい大きさにする
- 行間やセルの間に余白をつけて、詰まりすぎないようにする
色の例としては、土曜日は青、日曜日は赤、平日は黒といった使い分けが一般的です。
フォントは読みやすいsans-serif
系を使うのが良いでしょう。
これらを意識するだけで、見やすくて情報がすっと入るカレンダーになります。
配色に迷ったときは、人気サイトの色づかいを参考にしてみても良いです。
ホバーエフェクトや選択時の演出
カレンダーをもっと楽しく、使いやすくするためにホバーエフェクトや選択時の演出を入れることもできます。
これは、マウスをのせたりクリックしたときに色が変わるような動きです。
エフェクトを加えるときは、次のような点に注意しましょう。
- 背景色を少しだけ変えて目立たせる
- 枠線や影を使って選択状態を示す
:hover
や:focus
のCSS擬似クラスを使う- 動きすぎると逆にわかりづらくなるので控えめにする
- 同じ色を使いすぎないように工夫する
たとえば、以下のように書けばマウスをのせたセルの色が変わります。
td:hover { background-color: #f2f2f2; cursor: pointer; }
td.selected { background-color: #ffdcdc; }
少しの演出でも操作性がぐっと良くなりますので、ぜひ取り入れてみましょう。
印刷用スタイルの設定方法
Webで見るだけでなく、紙にきれいに印刷できるカレンダーも作れたら便利です。
印刷用のスタイルは画面での表示とは違って、無駄を省いたシンプルなデザインが向いています。
印刷用スタイルを作るときは、次のポイントを意識しましょう。
@media print
を使って印刷時のCSSを指定する- 背景画像や色はなるべく消す
- 余白を調整して紙におさまるようにする
- 不要なボタンやリンクは表示しない
- 文字をはっきりした色にする
たとえば、次のようにCSSを追加します。
@media print {
body { background: none; }
table { width: 100%; border: 1px solid black; }
.no-print { display: none; }
}
印刷用の設定を加えることで、紙で配っても見やすいカレンダーが作れます。
学級だよりや掲示板などにも使えるようになりますね。
すぐ使えるカレンダーHTMLテンプレート集
シンプルな月間カレンダーテンプレート
HTMLとCSSだけで作られたシンプルな月間カレンダーは、初心者の方にも扱いやすく、とても人気があります。
このテンプレートは余計な装飾をせず、必要な情報だけをコンパクトにまとめています。
基本の構造を覚えたい方にもぴったりです。
このタイプのテンプレートには次のような特徴があります。
- 1か月分のカレンダーだけを表示
- HTMLとCSSのみで動作
- 土日や祝日の色分けが簡単にできる
- フォントや色を自分で変更しやすい
- 印刷にも対応しやすい構造
以下は、月間カレンダーの基本的なHTMLサンプルです。
<table>
<caption>2025年4月</caption>
<thead>
<tr>
<th>日</th><th>月</th><th>火</th><th>水</th><th>木</th><th>金</th><th>土</th>
</tr>
</thead>
<tbody>
<tr><td></td><td></td><td>1</td>...</tr>
<!-- 他の週も同様に記述 -->
</tbody>
</table>
見た目を整えるCSSも合わせて使えば、誰でも簡単に自分好みのデザインに変更できます。
まずはこの基本型からスタートして、少しずつ機能やデザインを足していくと、オリジナルカレンダーが作れるようになります。
予定入力欄付きの業務用テンプレート
仕事や学校などで使うには、単に日付だけでなく予定を書き込めるスペースがあるテンプレートが便利です。
このタイプは、表の中にテキスト欄があり、予定やメモを直接入力できるのが特徴です。
予定入力欄付きテンプレートのポイントは以下のとおりです。
- 各セルに
<textarea>
を入れて予定を書ける - テキスト入力ができるので紙の手帳のように使える
- 簡単なスタイル調整で見た目もすっきり
- 印刷前にも入力できるので、紙とデジタル両方で活用できる
- JavaScriptなしでも実用的に使える
たとえば、以下のようなHTMLコードで予定欄を追加できます。
<td>1<br><textarea rows="2" cols="10"></textarea></td>
予定を書けることでカレンダーの使い道が広がります。
職場の予定表や授業の管理などにもぴったりなので、使いやすくカスタマイズしてみましょう。
祝日表示付きの日本向けテンプレート
日本で使うカレンダーには、祝日の表示があるととても便利です。
赤い字で祝日が表示されていることで、見ただけですぐに休日がわかるようになります。
市販のカレンダーでもよく使われている形式です。
このテンプレートの特徴を紹介します。
- 日本の祝日が反映されたデータを事前にHTMLで記述
- 祝日のセルにクラスを付けて色分け
<span class="holiday">昭和の日</span>
のように記述- CSSで
.holiday
クラスの文字を赤色に設定 - 休日がひと目でわかるデザインにできる
祝日情報を反映することで、実用性が一気にアップします。
行事予定表や家族のスケジュールにも使いやすくなりますので、ぜひ活用してみてください。
ミニカレンダーのウィジェット風テンプレート
ホームページのサイドバーやブログの一部に設置できるミニカレンダーは、情報をコンパクトに伝えるのに向いています。
大きなカレンダーとは違って、1列のレイアウトやコンパクトな表示が特徴です。
このテンプレートの便利な点は以下の通りです。
- 表示サイズが小さくて場所をとらない
- シンプルなデザインでどんなサイトにも合う
- 横幅を固定してスマホ対応も簡単
- 月名や曜日だけを簡潔に表示できる
- サイドメニューやフッターに設置しやすい
デザイン例としては、こんなCSSで横幅を狭く調整できます。
.calendar-mini { width: 200px; font-size: 12px; }
小さくても情報をしっかり伝えられるのがミニカレンダーの良いところです。
Webページのアクセントとしてもおすすめです。
印刷に適した白黒カレンダーテンプレート
学校や仕事で配布する場合などは、白黒のカレンダーが好まれます。
インク代がかからず、コピー機でもきれいに印刷できるからです。
このテンプレートは装飾を最小限にし、実用性を重視したデザインです。
印刷用テンプレートにはこんなメリットがあります。
- 白黒でインクの節約になる
- 罫線や文字がはっきりしていて読みやすい
- 複数人に配布しやすい
- 余白に手書きメモができるスペースがある
- 家庭用プリンタやコピー機で使いやすい
印刷に適したテンプレートは、学校の年間予定表や地域のイベント配布などでよく使われます。
機能をシンプルにして長く使えるカレンダーを目指しましょう。
年間カレンダーの一覧テンプレート
1年分の予定を一覧で見たい場合は、年間カレンダーのテンプレートが便利です。
月ごとに分かれて並んでいることで、長期のスケジュールも一目で確認できます。
このテンプレートの構成は以下のようになります。
- 1ページ内に12か月分のカレンダーを配置
- 月を横3列、縦4行に並べる構成が一般的
- 簡略化された日付表示でスペースを節約
- 祝日マークやイベントマークも追加できる
- 企業や団体の年間計画に最適
このテンプレートは先の予定を立てやすくするために多くの人に利用されています。
会社の会議室や職員室などでよく使われる形式です。
HTMLとCSSのみで動くテンプレートの使い方
プログラムがわからなくても大丈夫です。
HTMLとCSSだけで作られたテンプレートなら、誰でもコピーして貼り付けるだけで使えます。
ファイルも軽く、読み込みも速いのが特徴です。
このようなテンプレートを使うときのポイントは以下です。
- JavaScriptなしで動作するので簡単
- コードの理解が浅くても使える
- メール添付やPDF化もしやすい
- 編集もHTMLの中身を書き換えるだけでOK
- 初心者にとって学びやすい素材になる
まずはシンプルなテンプレートから試して、少しずつCSSを調整するだけでも自分だけのオリジナルカレンダーが作れます。
コピペだけでも使えるのは安心ですね。
HTMLカレンダーに動きを加える応用技
JavaScriptで月送りカレンダーを作る
HTMLとCSSで作ったカレンダーにJavaScriptを追加すると、もっと便利な「月送りカレンダー」が作れるようになります。
月送りとは、「次の月」や「前の月」にボタンひとつで切り替えられる機能のことです。
この機能があると、ひとつのページで1年分のカレンダーを表示できるようになります。
月送りを実現するには、以下のステップが必要です。
- 日付を動的に生成するJavaScriptを用意する
- 「前の月」「次の月」ボタンをHTMLで配置する
- クリック時に表示内容を切り替えるイベントを設定する
- 月や年の変化を表示に反映させる
- 曜日や日付の並びを自動で調整する
たとえば、月の切り替え部分は以下のように書きます。
document.getElementById("next").addEventListener("click", function() {
currentMonth++;
if (currentMonth > 11) { currentMonth = 0; currentYear++; }
renderCalendar(currentYear, currentMonth);
});
このように、JavaScriptを使えばカレンダーがもっと便利に進化します。
静的なHTMLだけではできなかった機能がどんどん追加できるようになります。
クリックで日付に予定を追加する仕組み
カレンダーをクリックすると、予定やメモを書き込める機能があるととても便利です。
これはJavaScriptを使って、クリックした日付に入力フォームを表示させたり、予定を保存したりする方法です。
このような仕組みを作るためには、次のようなポイントを押さえる必要があります。
- クリックされた日付を特定する
- そのセルにテキストボックスを表示する
- 入力された内容を保持または表示に反映する
- 必要に応じて保存機能も追加する
- クリック外で閉じるなどの細かな制御も考える
たとえば、クリックでテキスト入力欄を表示させるコードは次のようになります。
td.addEventListener("click", function() {
this.innerHTML += '<input type="text">';
});
こうした工夫によってカレンダーが予定表としても使えるようになります。
スケジュール管理にも役立つので、ぜひ試してみてください。
今日の日付を自動でハイライトする方法
今日が何日なのか自動でわかるようにするのは、カレンダーにとってとても便利な機能です。
JavaScriptを使うことで、毎日カレンダーを開いたときに、自動的にその日付をハイライト(目立たせる)ことができます。
この機能を追加するためには、以下のようなステップを踏みます。
- JavaScriptで現在の日付を取得する
- カレンダー上の同じ日付と一致するセルを探す
- そのセルに特別なクラスをつけてCSSで装飾
- 装飾には
background-color
やfont-weight
を使用 - 毎回ページを読み込むたびに動作させる
今日の日付を取得してハイライトするコード例はこちらです。
const today = new Date();
const day = today.getDate();
const cells = document.querySelectorAll("td");
cells.forEach(cell => {
if (cell.innerText == day) cell.classList.add("today");
});
CSSではこのように設定します。
.today { background-color: yellow; font-weight: bold; }
このようにすれば、「今日」がすぐに見つけられるカレンダーになります。
毎日の確認が楽になるので、実装する価値はとても高いです。
ローカルストレージでデータを保存する応用
カレンダーに書いた予定が、ページを閉じても消えないようにするには「ローカルストレージ(localStorage)」を使う方法があります。
これはJavaScriptの機能で、ブラウザの中にデータを保存しておける仕組みです。
ローカルストレージの特徴をまとめると次のようになります。
- ユーザーのパソコンに情報を保存できる
- 保存した内容は再読み込みしても保持される
- サーバーに送らなくても使える
- キーと値のペアでデータを管理できる
- 予定データや選択内容の保存に向いている
以下はローカルストレージに予定を保存する例です。
localStorage.setItem("2025-04-03", "おばあちゃんの誕生日");
const event = localStorage.getItem("2025-04-03");
if (event) { document.getElementById("day3").innerText += " - " + event; }
このようにしておけば、毎回書き直さなくても予定が表示されるので、非常に便利です。
シンプルで実用的なカレンダーを目指す方におすすめです。
祝日APIと連携して動的に祝日を表示
日本の祝日は毎年変わることがあり、自分で入力するのは手間がかかります。
そこで便利なのが祝日APIとの連携です。
外部サービスから祝日データを取得して、自動的にカレンダーに反映させること
まとめ
これまで紹介してきた内容をふりかえって、カレンダーHTMLを自作するポイントを整理しましょう。
- HTMLの基本構造を使ってカレンダーを作れる
- CSSでデザインを整えると見やすくなる
- テンプレートを使えばすぐに使えるカレンダーが作れる
- JavaScriptで予定入力や月送りなどの機能を追加できる
- 応用テクニックで使いやすさがぐっとアップする
まずはシンプルなものから始めて、少しずつ機能やデザインを加えていきましょう。
自分だけのオリジナルカレンダーをぜひ作ってみてください。