HTMLで画像にリンクをつけたいけど、「どうやって書けばいいの?」と悩んだことってありますよね。
文字リンクは分かっても、画像になると少しむずかしく感じる人も多いと思います。
この記事では、HTMLで画像リンクを作る方法や注意点について、わかりやすく解説します。
基本の書き方はもちろん、SEO対策やデザインの工夫までしっかり説明していきます。
画像リンクのしくみを知っておけば、自分のサイトやブログで見た目もきれいで、クリックされやすいページが作れるようになります。
はじめての方でも理解できる内容になっていますので、ぜひ最後まで参考にしてください。
HTMLで画像リンクを作成する基本方法
画像リンクとは何か
画像リンクとは、画像をクリックすると別のページやサイトに移動できるリンクのことを指します。
通常の文字リンクと違って、視覚的に伝えやすいため、バナー広告やナビゲーションなどに使われることが多いです。
画像そのものがリンクの役割を果たすので、ユーザーにとってもわかりやすく、使いやすいのが特徴です。
画像リンクは、HTMLの「aタグ」と「imgタグ」を組み合わせることで作成します。
たとえば、以下のようなコードになります。
<a href="https://example.com"><img src="sample.jpg" alt="サンプル画像"></a>
このように、「aタグ」の中に「imgタグ」を入れることで、画像がクリック可能になります。
文字の代わりに画像を使うだけなので、基本的な仕組みは普通のリンクと変わりません。
画像リンクは見た目がわかりやすい分、使い方を間違えるとユーザーが迷ってしまうこともあります。
正しい作り方を知っておくことが大切です。
画像をリンクにするHTMLタグの書き方
画像リンクを作るためには、HTMLの基本タグであるaとimgを組み合わせる必要があります。
この仕組みを理解しておくことで、正しくリンクを設定できます。
具体的には以下のような構造になります。
<a href="リンク先URL"><img src="画像のURL" alt="代替テキスト"></a>
このコードの意味を簡単に解説します。
<a href="...">
:リンクを作成するタグhref
:クリックしたときに移動するページのURL<img src="...">
:画像を表示するタグsrc
:画像ファイルのURLalt
:画像が表示されないときに代わりに表示されるテキスト
このタグの順番や入れ子の関係を間違えると、リンクが動作しなかったり、画像が表示されなくなることがあります。
特に、aタグの外にimgタグを書いてしまうミスはよくありますので、注意してください。
正しい順序と書き方を覚えておけば、画像リンクはとても簡単に作ることができます。
しっかり覚えておきましょう。
画像リンク作成時の注意点とトラブル対策
リンク先が正しく表示されない原因と解決策
画像リンクを作ってもクリックしたときに正しいページが開かないことがあります。
これはリンク先のURLが間違っていたり、リンク先のページが削除されていることなどが原因です。
そんなときは、次のような点をチェックする必要があります。
まずは以下のポイントを確認しましょう。
- href属性に入力したURLが正しいか
- URLの文字が全角になっていないか
- リンク先のページが現在も存在しているか
- URLの最後に不要なスペースや記号が入っていないか
- 相対パスを使っている場合、フォルダ構成と合っているか
上のような点を見直すことで、リンク先が開かない問題のほとんどは解決できます。
特に相対パスのミスは初心者がよくやってしまう間違いなので、ファイルの場所をよく確認しましょう。
リンクが開かないとユーザーの信頼を失ってしまうので、常にURLが正しいかをテストしておくことが大切です。
画像が表示されないときのチェックポイント
画像リンクの中の画像が表示されないときもよくあるトラブルです。
画像が見えないとクリックできる場所がわからないので、リンクとしての役割が果たせません。
そんなときは、以下のような点を見直すと解決につながります。
以下のチェックポイントを順番に確認してください。
- src属性に入力した画像URLが正しいか
- 画像ファイルがサーバーにアップロードされているか
- 画像ファイル名の大文字・小文字が合っているか
- 画像の拡張子(.jpg や .png など)が間違っていないか
- 画像ファイルのパーミッションが正しく設定されているか
特にファイル名のつづりや大文字・小文字の違いは見落とされがちです。
パソコン上では表示されても、サーバーでは認識されないことがあります。
また、画像が表示されなくても代替テキストがあれば、何の画像かが伝わります。
alt
属性には画像の内容をわかりやすく書いておくことが大切です。
リンク付き画像のサイズ指定の注意点
画像にリンクを付けるときは、画像のサイズがページに合っていないとデザインが崩れたり、スマホで見づらくなったりします。
特に画面幅に対して大きすぎる画像や、読み込みに時間がかかる画像はユーザーに不親切です。
画像サイズを適切にするためには、次のような方法を取り入れましょう。
- 画像編集ソフトであらかじめサイズを調整する
- HTMLやCSSでwidthとheightを指定する
- レスポンシブ対応には
max-width: 100%;
を使う - スマホ用とPC用で画像を切り替える
- 大きすぎる画像ファイルは圧縮して軽くする
これらの工夫で、画像リンクを表示したときのレイアウトが崩れるのを防げます。
また、サイズが合っているとクリックもしやすくなり、リンクの効果も高まります。
モバイル端末でのタップ操作への配慮
画像リンクはスマホやタブレットなどのモバイル端末でも使われるため、タップ操作しやすいように配慮する必要があります。
画面が小さいと、画像リンクが小さすぎて押しにくくなることがあるからです。
使いやすくするための工夫は次の通りです。
- 画像サイズを指で押しやすい大きさにする(48px以上が目安)
- 画像の周囲に余白をつけて誤タップを防ぐ
- 画像リンクのタップ領域を広げる
- 画面幅に合わせて自動調整するCSSを使う
- リンクであることが見てすぐわかるようにデザインする
このように、モバイルでの操作性を考えたデザインにすることで、リンクとしての使いやすさが向上します。
スマホユーザーが増えている今は、特に重要なポイントです。
画像リンクのアクセシビリティ対応
アクセシビリティとは、どんな人でもインターネットを使いやすくするための考え方です。
視覚に障害のある人や高齢の方でも、画像リンクの内容が伝わるようにするには工夫が必要です。
アクセシビリティ対応のためには、次のポイントに気をつけましょう。
alt
属性に画像の内容やリンク先を簡潔に書く- 画像だけでリンクの意味が伝わらない場合は、説明文も添える
- 色だけでリンクとわからないデザインは避ける
- スクリーンリーダーで読み上げやすいテキストにする
- リンクの役割を明確に示すアイコンやラベルを使う
特にalt
属性はとても大事です。
画像リンクの代わりに意味を伝える唯一の手段になることもあるからです。
すべての人にとって使いやすいサイトにするために、アクセシビリティへの配慮は欠かせません。
丁寧な設定を心がけましょう。
SEOに強い画像リンクの最適化テクニック
alt属性の適切な使い方
alt属性は、画像が表示されないときにその内容を説明するためのテキストです。
画像リンクにも必ずalt属性を設定することで、検索エンジンにも内容が伝わりやすくなります。
また、視覚に障害があるユーザーにも配慮できるので、アクセシビリティの面でも重要です。
適切なalt属性を設定するためには、以下のポイントを意識しましょう。
- 画像の内容を簡潔に言葉で表す
- リンク先の目的や内容を説明する
- 「画像」「リンク」といった言葉は省く
- キーワードを不自然に詰め込みすぎない
- 空のalt属性(
alt=""
)は装飾目的の画像にだけ使う
例として、商品ページへの画像リンクであれば、alt="赤いTシャツ メンズ 夏用 カジュアル"
のように具体的な説明が良いです。
画像の意味がわかる言葉を入れることが大切です。
検索エンジンとユーザーの両方に伝わるalt属性を意識しましょう。
画像ファイル名とリンク先の関連性
画像リンクに使う画像のファイル名も、SEOでは見逃せないポイントです。
意味のあるファイル名にしておくことで、検索エンジンが画像の内容を理解しやすくなります。
良いファイル名をつけるために、次のことを意識してください。
- 画像の内容に合った名前をつける
- 半角英数字とハイフンを使う(例:
red-shirt-summer.jpg
) - 日本語やスペースは使わない
- 内容とリンク先ページのテーマが一致するようにする
- 短くても意味が伝わる名前にする
たとえば、リンク先が「夏用の赤いTシャツ」の商品ページであれば、ファイル名もred-shirt-summer.jpg
のようにすることで、画像・リンク・ページの内容が統一されて検索評価が上がりやすくなります。
ファイル名の付け方ひとつでSEOの効果が変わるので、ぜひ意識して設定してください。
画像サイズと表示速度の最適化
画像リンクを使うとき、画像のファイルサイズが大きすぎるとページの表示が遅くなってしまいます。
表示速度が遅いと、ユーザーがページを離れてしまったり、検索順位が下がったりする原因になります。
画像サイズを最適にするには、以下の工夫が効果的です。
- 画像の解像度を必要以上に高くしない
- ファイル形式を使い分ける(写真ならJPEG、ロゴならPNG)
- 画像圧縮ツールを使って軽くする
- WebPなどの新しい形式を検討する
- 遅延読み込み(Lazy Load)を設定する
これらの対策を行うことで、ページ全体の読み込みスピードが速くなり、SEOにもユーザー体験にも良い影響を与えるようになります。
画像リンクだからといって放置せず、表示速度もきちんとチェックしましょう。
画像リンクにアンカーテキストを併記する方法
画像リンクだけだと、リンク先の内容が画像からは伝わりづらいことがあります。
そんなときは、画像の下や横にアンカーテキスト(説明文)をつけて、どんなリンクなのかをユーザーに伝えましょう。
アンカーテキストを添えることで、次のようなメリットがあります。
- 検索エンジンにリンク先の内容がより正確に伝わる
- ユーザーがリンクの内容を判断しやすくなる
- クリック率が上がりやすくなる
- 画像が表示されない場合にも情報が伝わる
たとえば、以下のようなHTMLコードにすれば、テキストも併記されて効果的です。
<a href="product.html"><img src="item.jpg" alt="人気のスマートウォッチ"></a>
<p>人気のスマートウォッチを見る</p>
このように画像とテキストをセットで使うことで、SEOとユーザー体験の両方を高めることができます。
構造化データとの連携方法
画像リンクを含むページに構造化データを加えると、Googleなどの検索エンジンにコンテンツの意味がより正確に伝わります。
これにより、リッチリザルトに表示される可能性が高まり、アクセス数のアップにもつながります。
構造化データは、以下のような場面で効果的です。
- 商品の画像リンクを使っているECサイト
- レシピサイトで料理写真とリンクを使っている場合
- 記事の見出し画像と内容を結びつけたい場合
- イベントやレビュー情報を含む画像リンク
たとえば、商品の画像リンクであれば、Product
の構造化データにimage
やurl
を含めて記述します。
JSON-LD形式の例は以下です。
{
"@context": "https://schema.org",
"@type": "Product",
"name": "スマートウォッチ",
"image": "https://example.com/img/watch.jpg",
"url": "https://example.com/products/watch"
}
このように設定しておくと、検索エンジンが画像リンクの内容を正確に読み取ることができ、検索結果に画像付きで表示されやすくなります。
少し難しく感じるかもしれませんが、設定しておく価値は十分にあります。
HTML画像リンクの応用テクニックと活用例
画像マップを使ったリンクの設置方法
画像マップとは、1枚の画像の中で複数の場所に別々のリンクを設定できる機能です。
例えば、地図の画像でそれぞれの県をクリックすると、その地域のページに飛ぶような仕組みが作れます。
クリックできる範囲を細かく指定できるのが特徴です。
画像マップを使うには、HTMLで次のように記述します。
<img src="map.jpg" usemap="#example">
<map name="example">
<area shape="rect" coords="34,44,270,350" href="area1.html" alt="地域1">
<area shape="circle" coords="400,200,50" href="area2.html" alt="地域2">
</map>
画像マップを活用する際は、以下のポイントに気をつけましょう。
- 座標(coords)を正しく設定する
- クリック範囲が分かるような画像にする
- 必ずalt属性を入れて内容を伝える
- 画像のサイズを後から変えるとズレるので注意する
- アクセシビリティを考えて代替リンクも用意する
画像マップは少し難しそうに見えますが、使い方を覚えればとても便利で見た目も分かりやすいリンク表現になります。
CSSを使った画像リンクのデザイン例
画像リンクはそのままでも使えますが、CSSを使ってデザインを加えると、より魅力的な見た目になります。
マウスを乗せたときの動きや枠のデザインなどを工夫することで、クリックされやすくなります。
以下のようなCSSを使うことで、画像リンクにおしゃれな効果をつけられます。
a img:hover {
border: 2px solid red;
opacity: 0.8;
transform: scale(1.05);
transition: all 0.3s ease;
}
工夫できるデザインの例をいくつか紹介します。
- マウスを乗せたときにふわっと拡大
- クリック前に枠が色付きに変化
- 画像の上に透明なテキストを重ねる
- 丸く角を丸めて柔らかい印象にする
- グラデーションのオーバーレイを重ねる
CSSを少し加えるだけで、画像リンクの印象が大きく変わるので、デザインにこだわりたいときはぜひ使ってみてください。
ボタン風に見せる画像リンクの作り方
画像リンクをボタンのように見せることで、クリックしやすくなり、ユーザーの行動を促しやすくなります。
特に「購入する」や「もっと見る」など、行動を誘導したい場面で効果的です。
画像をボタン風に見せるには、以下のようなCSSが使えます。
a img.button {
border-radius: 8px;
box-shadow: 0 4px 6px rgba(0,0,0,0.1);
padding: 10px;
background-color: #f5f5f5;
}
また、画像そのものをボタンデザインにしておくのもおすすめです。
ボタン風に見せるための工夫は次のようなものがあります。
- 画像に枠線や影をつけて立体感を出す
- hover時に色を変えてクリック感を演出する
- ボタンに見える矢印アイコンを入れる
- テキストを大きく中央に配置する
- 余白をしっかりとってタップしやすくする
画像リンクでも、工夫次第で見た目も機能もボタンのようにできます。
視覚的にわかりやすい導線を作るためにもおすすめです。
カルーセルやスライダーへの画像リンクの実装
複数の画像をスライドで見せながら、それぞれにリンクをつけたいときには、カルーセル(スライダー)を使います。
写真ギャラリーやおすすめ商品の紹介などに使われることが多いです。
カルーセルにはJavaScriptライブラリを使うと便利です。
たとえば「Swiper」や「Slick」などがあります。
基本的な構造は以下のようになります。
<div class="slider">
<a href="link1.html"><img src="img1.jpg" alt="画像1"></a>
<a href="link2.html"><img src="img2.jpg" alt="画像2"></a>
<a href="link3.html"><img src="img3.jpg" alt="画像3"></a>
</div>
カルーセルに画像リンクを設置するときは、次のポイントを押さえましょう。
- 画像1枚ごとにaタグで囲んでリンクをつける
- リンク先が何なのかalt属性で説明する
- 自動再生と手動操作の両方を対応させる
- モバイル表示でも正しく動くように設定する
- 読み込み速度が遅くならないよう画像サイズを調整する
スライダーは動きがある分、目を引きやすく、リンクを目立たせたいときにぴったりの手法です。
複数の画像を並べてリンクさせる方法
一度にいろんなページを紹介したいときには、複数の画像を横に並べてリンクさせる方法が便利です。
写真を一覧で見せながら、それぞれクリックできるようにすることで、ユーザーの興味を引くことができます。
横に並べるには、CSSでレイアウトを調整します。
以下のように書くときれいに整列します。
<div class="image-grid">
<a href="page1.html"><img src="img1.jpg" alt="リンク1"></a>
<a href="page2.html"><img src="img2.jpg" alt="リンク2"></a>
<a href="page3.html"><img src="img3.jpg" alt="リンク3"></a>
</div>
画像を並べて使うときのポイントは以下のとおりです。
- 画像サイズを統一してバランスを取る
- 表示崩れを防ぐためにCSSのflexやgridを使う
- alt属性とリンク先の関連性を意識する
- 画像の間に余白をつけて見やすくする
- クリック後のページもデザインを統一させる
複数画像を使うと情報を一度にたくさん伝えられるので、カテゴリ紹介や特集ページでとても便利です。
Webバナーとしての画像リンク活用法
Webサイトのバナー広告は、画像リンクを使って他のページや外部サイトへ誘導する代表的な例です。
キャンペーン告知や商品紹介などに幅広く使われています。
効果的なバナー画像リンクを作るには、以下の点を意識しましょう。
- バナー画像に目立つキャッチコピーを入れる
- リンク先との内容が一致している
- クリックしやすいサイズと配置
- alt属性にバナーの目的を記述する
- 時期が過ぎたら速やかに削除または更新する
特に注意したいのは、クリックされたあとにユーザーが期待する内容と一致しているかです。
ズレがあると信用を失ってしまう可能性があります。
バナーはサイトの第一印象を決める大切な要素なので、丁寧に作成しましょう。
JavaScriptと組み合わせた画像リンクの動的表示
JavaScriptを使うと、画像リンクに動きを加えたり、ユーザーの操作に応じて変化させることができます。
例えば、マウスを乗せたら別の画像に切り替えるリンクや、クリックするとポップアップが出るリンクなどが作れます。
以下のようなコードで、マウスを乗せると画像が変わる効果が作れます。
<a href="page.html">
<img src="img1.jpg" onmouseover="this.src='img2.jpg'" onmouseout="this.src='img1.jpg'" alt="変化するリンク">
</a>
このように動きをつけることで、以下のようなメリットがあります。
- ユーザーの目を引きやすい
- 商品やサービスの印象を強く伝えられる
- インタラクティブな操作ができる
- クリック率の向上が期待できる
JavaScriptとの連携は自由度が高く、画像リンクに個性を持たせたいときにとても効果的です。
上手に活用して、サイトの魅力をアップさせましょう。
まとめ
これまでHTMLで画像リンクを作る方法から、注意点やSEO対策、デザインの応用まで紹介してきました。
どれもユーザーにとって見やすく、わかりやすいページを作るために大切なことです。
最後に特に大事なポイントをまとめます。
- aタグとimgタグを正しく組み合わせる
- alt属性を入れて画像の意味を伝える
- 画像のファイル名やサイズにも気をつける
- モバイルでもタップしやすくデザインする
- 画像リンクはSEOやアクセシビリティにも関係する
この記事を参考にして、あなたのサイトでもわかりやすくて役立つ画像リンクを作ってみましょう。
試してみることで、もっと使いやすく、見た人にも喜ばれるページになりますよ。